04-30 原油と金利高騰で金は3日連続下落。ドイチェバンクの「金8,000ドル・準備資産40%」論。今日はカスティーリャ王国最後の王、ペドロ1世の金貨 (548) きょうきんGT

Gold Today – 今日の金、略して「きょうきん」です。
きょうきんでは、 毎日ゴールドを中心に

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・タイムリーな市場の声と地政学
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について、お話ししています。

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貴金属は冴えない動きをしています。
年末年始に金が急騰した時は、日経新聞ですら報道していました。
もうじき、オールドメディアでは話題にしなくなるかもしれませんね。

今日の市場の声は3本お伝えします。

1本目は概括的な内容でKITCOから。金が3日連続で落ちている背景に原油と金利の2つの高騰を挙げています。釈迦に説法かもしれませんが、この2つの上昇も、時間軸によっては風景が逆転して見えます。確かに今、原油は上がってます。しかし原油だけでしょうか?エネルギー価格の上昇はあらゆる物価を上げるかもしれません。それはインフレですね。つまりペーパーマネーの価値下落です。金利も同様です。政府が利上げします。なぜでしょうか?インフレを警戒しているからです。懸念通りにインフレが再燃すると実質金利(名目金利マイナスインフレ率)は下がります。

どちらもゴールドの価格を押し上げる要因ですね。

ところできょうきんの見立てでは、原油は下がらない、中東の不安定さは今後も続く、というスタンスです。

ただし、原油コストは国単位で大きな差が生まれ、例えば日本で手に入る原油価格は、日本が比較的安価な原油を調達する政治力を持てるかどうかにかかってくるのではないでしょうか?

2本目は貴金属価格がクリティカルなポイントにいる、という指摘です。ちょっとしたことがトリガーになって急激に上昇も下落もありうる、という視点ですね。

3本目はドイチェバンクの「金価格8,000ドル・準備資産40%」予想です。この予想が的中するかどうかのカギは世界各国の中央銀行の金買い継続動向です。

では、1本目。

■ ## 金は3日続落、原油主導インフレと高金利の板挟み  by KITCO / Gary Wagner

**価格動向**
– 金先物は3日連続下落、前日比$52(1.13%)安の$4557で終了
– 年初来高値から$230超下落。3月以来で最悪の週となる見込み

**下落の主因:原油高→インフレ→高金利継続**
– 原油が$8.87(8.9%)急騰。WTIが4月中旬以来初めて$100を突破、ブレントは$111近辺
– 米イラン和平交渉が決裂状態(米側はイランの核廃棄を要求、イランは拒否)。ホルムズ海峡は依然封鎖
– 世界銀行は2026年のエネルギー価格が24%急騰と予測(ウクライナ侵攻以来最大の上昇率)
– 原油高→インフレ高止まり→金利高止まり→無利息資産の金には逆風、という構図

**FOMCと為替**
– FOMCは8対4で政策金利(3.50〜3.75%)を据え置き。反対票は利下げバイアス維持への異議
– パウエル議長は最後の会見で利上げ転換を否定。次期議長ウォーシュへの交代も「通常の移行」と表現
– ドル指数が0.35%上昇し98.95。10年債利回りは4.4%近辺で推移
– ドル高+実質金利上昇という「二重圧力」が金の上値を直撃

**機関投資家の見通し(強気維持も予測は分散)**
– ゴールドマン・サックス:年末目標$5400(最保守的)。今回の下落は「ポジション解消」であり構造的崩壊ではないと分析
– JPモルガン:年末目標$6300。中央銀行の年間800トン買いと「基軸通貨パラダイムシフト」が根拠
– ウェルズ・ファーゴ/ドイツ銀行:$6000〜$6300のレンジ
– ロイター集計(30アナリスト中央値):$4746。金利抑制の長期化をすでに織り込んでいる可能性
– ゴールドマン試算:FRBの50bp利下げごとに金価格は$120押し上げ効果

**テクニカル上の注目水準**
– $4300〜$4400:押し目買い参入ゾーンとしてストラテジストが注目
– 200日指数移動平均($4200):強気・弱気の構造的境界線。週足でここを割ると本格的な見直しへ

**まとめ:二つのシナリオが拮抗**
– 長期的な「財政悪化・脱ドル化・中央銀行分散投資」の強気ナラティブ
– 短期的な「インフレ→高金利→金の魅力低下」という逆風
– 矛盾の解消は原油価格の反転かホルムズ海峡の外交的打開が鍵。$4557が底値となるか、さらなる下落への通過点となるかはそこにかかっている

次に2本目。
**The Market Ear「金は金らしく動いていない」(4月29日)**
**全体スタンス**
– 急落(puke)は一巡したが、クリーンな反発はなく、レンジ内でのもみ合いが継続
– 新トレンド形成には追加の「コンソリデーション(持ち合い)」が必要との見方を維持
– 結論:**レンジ相場**であり、ブレイクアウト相場ではない

**価格・テクニカル**
– サポート:$4400、レジスタンス:$4800
– 直近の反発は50日移動平均線でぴたりと失速 – 売られ過ぎ水準には達しているが、ショートスクイーズを誘発するほどの極端さはない

**ボラティリティ・ポジショニング**
– ゴールドのインプライドボラは1月中旬以来の最低水準まで低下
– この水準でのボル売り(セータ収穫)*は旨味が減少しつつある
– CTAポジションは双方向への動きの余地を残しており、コンベクシティは対称的*

**フロー・需給**
– 金ETFは週次で資金流出が継続 → 持続的な上昇の背景としては不十分

**マクロ相関**
– ドル高が金の上値を圧迫
– 米10年金利と逆相関を維持(金利上昇=金下落の連動)
– SOX(半導体株)の急騰には全く追随できず、リスクオン資産との連動が崩壊
– VIXスパイク時に金も売られる → ヘッジ機能が機能不全
– 日本金利との連動も最近は乖離拡大、相関が崩れた状態

**構造的な問題点**
– 「有事の金」「VIXヘッジ」「エンドゲームヘッジ」としての機能がいずれも低下・破綻
– 原油(黒いゴールド)が金を上回るパフォーマンスというかつてのジョークが現実に逆転

**推奨戦略**
– 低ボラ・弱モメンタム・相関崩壊という環境下では、レンジ戦略が引き続き有効

きょうきん注(*1):ボル売り(Volatility Selling)とは、オプションを売ることでプレミアムを受け取る戦略
・オプションの買い手はプレミアムを払い、売り手はそれを受け取る
・時間経過につれオプション価値は目減りする
・この目減り分が売り手の利益 → これが「セータ収穫(Theta Harvesting)」
・例えば、金のコールやプットを売って、満期までに価格が大きく動かなければ丸儲け
・ボラが低いと旨味が減る理由: プレミアム(オプション価格)はボラティリティに比例する
ボラが低い → プレミアムが薄い → 受け取れる収入が少ない → リスクに見合わない

きょうきん注(*2)コンベクシティ(Convexity)とは、アーチ形の曲線で、価格変動が予想以上に大きくなること
・CTA(商品ディーラー)はトレンドフォロー型ファンドが多く、上昇トレンドなら買い増し、下落トレンドなら売り増しする
・現在のCTAポジションは金に対して中立に近く、ロングにもショートにも大きく傾いていない → 上にブレイクすれば買いが加速、下にブレイクすれば売りが加速、という両方向への増幅リスクがある
・「対称的」とは、上下どちらに動いてもその勢いが増幅される構造になっているという意味
・要するに: 今の金はボラが低くて静かに見えるが、CTAのポジション構造上、いざ動き出すと上にも下にも大きく動く可能性があるという警告
・数学的には鞍点にいると見た方が分かりやすい
・鞍点(Saddle Point)は馬の鞍の形をしており、前後方向にはボトム、左右方向にはトップに位置する点
・つまりきっかけ次第でアップ・ダウンいずれの方向もあり得る
・ポジション空間とリターン空間の2次元で見たとき、現在地はポジション変化方向には凸、時間方向には凹という構造

最後に3本目。
■ ## 金価格8,000ドル・準備資産の40%を金に——「歴史の終わり」の終わり by GoldFix / ドイチェバンク / Malika Sachdeva、Michael Hsueh(4月29日)
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■ ## 今日のアンティークコインもスペインです。
1334~1369年、カスティーリャ王国最後の王、ペドロ1世(残酷王または正義王)のドブラ金貨。
それにしてもスペインという国が自らの王様を率直な評価で呼んでるのには驚きです。

では、行ってみましょう!

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この動画について
URL https://www.youtube.com/watch?v=FmAl2rPf3zg
動画ID FmAl2rPf3zg
投稿者 きょうきん Gold Today
再生時間 08:29

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