【検証】円高でS&P500・オルカンはいくら減る!?毎月3万円の積立の結果は?

株

円高が来たら、毎月3万円で積み立てているS&P500とオルカンはいくら減るのか。2007年以降の円高から4回(2007〜11年、2015〜16年、2024年夏、2024年末〜25年春)について、円高の前の5年間 毎月3万円を積み立て、円高の間も続けた人の「含み益の減り」「元本割れ」「戻るまでの月数」を、S&P500(配当込み・円換算)とオルカン(MSCI ACWI 配当込み・円換算)で計算しました。あわせて、金を2割混ぜていたら、積立をやめていたら、使う日が近いお金だったら、そして今の円高に当てはめると何円で元本と同じになるのかも検証しています。

0:00 挨拶
0:21 検証の条件確認
1:55 円高① 2007年〜2011年(123円→76円)
2:58 円高② 2015年〜2016年(124円→101円)
3:43 円高③ 2024年夏(161円→143円)
4:18 円高④ 2024年末〜2025年春(157円→142円)
5:09 【重要】4回の結果一覧:オルカンなら円高に強い?元本割れは何回?
6:14 【重要】金を混ぜていたらどうだった?
7:55 【重要】積立をやめていたら? 使う日が近かったら?
9:22 【重要】今の円高に当てはめると、何円で元本割れ?
10:25 まとめ
11:19 免責事項

■ 動画で読まなかった数字
・〔当方計算〕2025年1月から毎月3万円(20回、元本60万円): S&P500ファンドの評価額74.3万円(743,113円)→ 160.12×600,000÷743,113=129.3円(−19.3%)。オルカン75.2万円(751,767円)→ 160.12×600,000÷751,767=127.8円(−20.2%)。(S&P500 129.3円/オルカン 127.8円(2025年1月開始))

・〔当方計算〕2021年9月から毎月3万円(60回、元本180万円): S&P500ファンドの評価額322.2万円(3,221,880円)→ 160.12×1,800,000÷3,221,880=89.5円(−44.1%)。オルカン319.1万円(3,191,496円)→ 90.3円(−43.6%)。(S&P500 89.5円/オルカン 90.3円(2021年9月開始))

・〔当方計算〕2018年11月(オルカンの設定翌月)から毎月3万円(94回、元本282万円): S&P500ファンドの評価額712.2万円(7,121,536円)→ 160.12×2,820,000÷7,121,536=63.4円(−60.4%)。オルカン665.5万円(6,655,168円)→ 67.8円(−57.6%)。(S&P500 63.4円/オルカン 67.8円(2018年11月開始))

・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) の月次レポートの「基準価額の変動要因」では、2026年7月は株式要因が+5円なのに為替要因が−454円で、基準価額は1か月で−449円(1万口あたり、運用会社の概算)——株がほぼ動かない月でも、為替だけで基準価額が動いた実例。(2026年7月 株式要因+5円/為替要因−454円)

・同じ月次レポートで、S&P500ファンドの基準価額は2026年8月31日に45,408円。設定来の値上がり35,408円のうち為替要因は8,941円で、8,941÷35,408=25.3%(残りの大半は株式要因26,570円)。設定日(2018年7月)からの期間はドル円(JPY=X月末)が2018年7月110.99円→2026年8月160.12円の円安だった(160.12÷110.99=1.443倍)——円高になれば同じ欄はマイナスになる。(為替要因 8,941円/35,408円(25.3%))

・オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は2026年8月31日の基準価額38,905円、設定来の値上がり28,905円のうち為替要因7,183円で、7,183÷28,905=24.9%。(為替要因 7,183円/28,905円(24.9%))

・〔当方計算〕日米の短期の政策金利の差は、9月24日以降 3.75%−1.25%=2.50ポイント〜4.00%−1.25%=2.75ポイント。為替ヘッジのコストは目論見書のいう「金利差相当分程度」なので、おおよそこの幅の目安になる(実際のヘッジコストの一次データはない)。(2.50〜2.75ポイント)

・〔当方計算〕1割の円高を当てはめた例: 2024年1月開始のS&P500ファンドの評価額129.1万円(2026年8月末)は、株価が横ばいのままドル円が1割下がると 1,291,262×0.9=116.2万円(−12.9万円)で、元本96万円はまだ上回る。(129.1万円→116.2万円(1割の円高、株価横ばいの仮定))

・1995年の円高: FRB H.10(NY正午)で1994年1月5日113.10円→1995年4月19日81.12円(81.12÷113.10−1=−28.3%)。日銀の月中安値では1995年4月に79.75円(日付の「4月19日」は日銀の月次データからは特定できず、二次資料のみ)。その後 H.10 で1995年9月19日104.20円まで戻った。(79.75円(日銀 1995年4月の月中安値)/H.10 −28.3%)

・〔当方計算〕10年の積立(194通り、2000年8月〜2016年9月開始): 元本割れで終わった回は金0%で18通り → 金10%で5通り → 金20%で0通り。最悪の回(2000年9月→2010年8月)は元本の0.792倍 → 0.911倍 → 1.031倍。中央値は2.217倍 → 2.124倍 → 2.046倍と少し下がる。(元本割れ 18→5→0/194通り)

・円で見ると下げはさらに大きい: 田中貴金属の参考小売価格(税抜、円/g)は1980年の最高6,495円から1999年の最低917円へ(917÷6,495−1=−85.88%)。同じ期間に円高が進んだため(為替TTS年平均 1980年227.83円→1999年114.95円)。年間の最高値が1980年の6,495円を超えたのは2020年(7,063円)が初めて。(6,495円/g→917円/g(−85.88%))

・2000年の最初の LBMA 金価格(2000年1月4日281.50ドル)は1999年の安値252.80ドルから11.35%上にすぎず、2000年からの金の計算は20年来の底の近くから始まっている。当方計算の金の系列(GC=F)の最初の月末は2000年8月31日の278.30ドル。(281.50ドル(LBMA 2000-01-04)=1999年安値の+11.35%)

・金融庁のつみたて投資枠対象商品届出一覧(2026年9月18日版)では、S&P500の19本、MSCI ACWI(全世界)の19本、FTSE Global All Cap の5本に、名前に「ヘッジ」を含む投信はない(名前による確認)。為替ヘッジありのS&P500はETF(例: 2521 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり、信託報酬0.165%、成長投資枠対象)で、つみたて投資枠では買えない。(つみたて投資枠のS&P500・全世界株 ヘッジあり 0本)

・つみたて投資枠にある為替ヘッジありの株式インデックス投信は、先進国株式(MSCIコクサイ、日本を除く)に連動する5本(たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)、つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)など)。(ヘッジありの先進国株式 5本)

・為替ヘッジありの投信の目論見書: 「為替ヘッジを行っても、円高による影響を完全には排除できません。」「為替ヘッジには円金利がヘッジ対象通貨の金利よりも低い場合、その金利差相当分程度のコストがかかることにご留意ください。」——いまの日米の政策金利差は上の2.50〜2.75ポイント。(ヘッジコスト=金利差相当分程度)

・〔当方計算〕20年の積立(225通り): 元本割れの回はどの方法でも0通り。最悪の回(評価額÷元本)は最後まで全部持つと1.124倍(1989年3月→2009年2月)→ 最後の36か月で少しずつ円に移すと1.274倍 → 60か月で移すと1.289倍。中央値は2.58倍 → 2.246倍 → 2.068倍。(最悪 1.124→1.274→1.289倍/中央値 2.58→2.246→2.068倍)

・〔当方計算の前提・局面ごとの比較〕各円高局面(月末のドル円の山→谷)について、山の月までの5年間(60回、元本180万円)毎月3万円を積み立て、そのまま谷の後まで積み立て続けた人を2通り計算する: ①全額S&P500配当込み(円換算)、②毎月3万円のうち2割(6,000円)を金(GC=F×ドル円)、8割をS&P500。「戻り」は含み益が山の月の水準に戻った月。手数料・税なし。(毎月3万円/山までの5年(元本180万円)/金2割=月6,000円)

■ 主な出典
・日本銀行 時系列統計(ドル円)、FRB H.10、IMF IFS、日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)、FRB FOMC声明(2026年9月16日)、時事通信(2026年9月8日)
・S&P500配当込み指数(Yahoo Finance ^SP500TR)、MSCI(MSCI ACWI 配当込み・円換算の月末値、ファクトシート)、金先物(Yahoo Finance GC=F)、LBMA金価格、田中貴金属工業(金価格推移)
・三菱UFJアセットマネジメント(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)・全世界株式〈オール・カントリー〉: 交付目論見書・月次レポート・基準価額)、為替ヘッジあり投信の交付目論見書、日本取引所グループ(ETF概要シート)
・金融庁(「NISAを利用する皆さまへ」、つみたて投資枠対象商品届出一覧、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 2019年)、資産運用業協会(用語集)、財務省(個人向け国債)
・積立の評価額・含み益・元本割れ・戻りの月数、金2割との比較、やめた場合・出口の比較は当方計算(月末値。手数料・税を含まない概算)

■ 効果音
効果音: OtoLogic(https://otologic.jp/)CC BY 4.0

■ 免責事項
本動画は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。積立の金額は公表された指数・為替の月末値にもとづく当方の計算で、手数料・税を含まず、過去の結果は将来の成果を保証するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

この動画について
URL https://www.youtube.com/watch?v=eNfY0Bv15bw
動画ID eNfY0Bv15bw
投稿者 I Love 投資ラボ
再生時間 11:31

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